大會專題演講講者介紹:小風尚樹


小風尚樹、千葉大学助教、人文社会科学系卓越大学院プログラム「アジアユーラシア・グローバルリーダー養成のための臨床人文学教育プログラム」にてデジタル・ヒューマニティーズ(DH)科目群の設計を担当。DHの領域において彼は、歴史資料のマークアップと分析を通じて新たな学知を創出する研究に取り組んできた。その最も重要な学問的素地は、2018~19年に、DH分野での国際的研鑽として、イギリスKing’s College Londonの同分野修士課程を首席で修了(Best Overall Student in the MA in Digital Humanities, KCL)したことである。特筆すべき研究成果として、2024年に、DH分野の最高峰であるオクスフォード大学出版局が発行する国際学術誌Digital Scholarship in the Humanities誌に筆頭著者論文(スペイン帝国期の会計帳簿を対象としたマークアップおよび分析)を発表した。教育活動としては、5年間でのべ2000人を超える7大学の学生にDigital HumanitiesおよびDigital Historyの授業・演習を実施した。この経験に基づき、日本デジタル・ヒューマニティーズ学会では、「人文学のための情報リテラシー研究会」という特別委員会の主査として、所属大学によらないDH教育の機会均等の必要性を発信したり、国内外のDH教育動向の情報共有をするイベントをこれまで複数回開催してきた。